平成15年5月1日に健康増進法が施行され、今や禁煙は社会の要請となってきています。
当院では、禁煙を決意された方を応援する禁煙診療を行っております。
禁煙したいご本人の受診はもちろん、ご家族や友人に禁煙して欲しいと思っている方も、ぜひ受診を勧めてみてください。
ご存知のようにタバコは有毒です。きれいな空気は人間の健康にとって非常に大切ですが、いくら生活環境を改善する努力をしても、有毒ガスであるタバコの煙を直接吸い込んでいては効果がありません。
タバコは肺がん・喉頭がん・食道がん・胃がんといった色々ながんの原因になるばかりでなく、肺気腫や慢性気管支炎などの呼吸器疾患、心筋梗塞・脳梗塞や不整脈といった循環器疾患なども引き起こすことが判明しています。
自分の身体だから、自分の勝手だと考える方もおられるかもしれませんが、自分のタバコの煙が、身近な人の健康を害しているとしたら、どうでしょう?
健康増進法では、受動喫煙(他人のタバコの煙を吸うこと)の防止にも触れており、学校やオフィス、レストランなど多くの人が利用する施設の管理者には、受動喫煙防止の努力を求めています。
職場の禁煙化や、喫煙場所を限定する分煙対策もとられ始めてきました。
「タバコを吸いにくくなってきたな」と感じておられる方も多いのではないでしょうか。
タバコは、ニコチンの作用による肉体的依存(ニコチン依存症)と、「ほっとする、間がもつ」などの精神的依存が重なって好きになってしまうので、自分の意思だけではなかなかやめられず、「禁煙はなかなかできない、難しいもの」と思っておられる方が多いのです。
朝起きがけの一服が、たまらなくおいしいという方は、強いニコチン依存症といえます。
ニコチン依存症はれっきとした薬物依存症であり、脳の中では、麻薬中毒患者と同じような変化が起こっています。
幸い、禁煙しようとされる方が禁断症状で苦しまないための治療薬も開発されています。
ニコチンパッチを中心とするニコチン代替薬で、タバコを吸わなくてもある程度のニコチンを体の中に補うことで、禁煙のスタートをしやすくするのです。
当院は禁煙支援施設であり、ニコチンパッチなどを保険適用で処方することができます。
以前に禁煙に失敗したからといって、あきらめる必要はありません。
禁煙を試みたことのある人のほうが、次、成功する確率は高いのです。
さあ、前向きな気持ちで禁煙をスタートしましょう。
当院がお手伝いします。きっと成功します。あなたの決心と挑戦を待っています。